ソーシャルワークから見た「『高齢社会白書』における日本の現状」

04現代社会と福祉

今回のポイント
・常識の範囲でどこまで知識が必要かを知る。

問題23 「令和元年版高齢社会白書」(内閣府)における日本の現状に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 15歳未満人口に比べて、65歳以上人口の方が少ない。
2 健康寿命は、男女共に80年に達している。
3 日本の高齢化率は、先進諸国の中で最も高い。
4 70歳代前半の就業率は、男女共に半数を超えている。
5 公的年金・恩給を受給する高齢者世帯のうち、それらが総所得の全てである世帯は約2割である。

社会福祉国家試験 第33回(2021年)より解説

さて、この問題は解説のしようがない、というか常識の範囲で、答えが出る問題ですね。逆に、見方を変えると、この問題から、どの程度は常識として知っておくように、と国家試験が言っているのか、わかるとも言えます。

選択肢1 ×

これだけ「少子高齢化」と言われている中で、この選択肢に〇をつける余地はないでしょう。ということで確信もって即×にしたい。

選択肢2 ×(確信もって×にできなくても、×に近い△にしたい)

WHOが2000年に提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間のことです。
日本は平均寿命場世界の中でも1位2位を争うほどですから、健康寿命も結果として先進諸国の中でも高い方なのですが、とはいえ、80歳を超えるというのはちょっとありえないですね。平均寿命ー健康寿命となると、だいたいどの先進国も、9~10年ほどになっています。

選択肢3 〇(確信もって〇にできなくても、〇に近い△にしたい)

日本の高齢化率(65歳以上人口率)は、2020年で28.7%、世界一です。次いでイタリア、ポルトガル、フィンランドと続きます。

選択肢4 ×

高齢者でも働ける人には働いてもらおうという政策が今はとても強いですが、それでも70歳を超えて半数は多すぎでしょう。
実際、36.0%程度のようですね。

選択肢5 ×

この数字は、結局のところ、65歳以上で働いている人の割合が問われていることがわかるでしょうか。
さすがに、65歳以上となると、2割しか働いていないってことはありえませんので、×になります。

正解 3

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