社会福祉士って?

社会福祉士(精神保健福祉士)とは何でしょうか?
※こういう書き方をすると、社会福祉士と精神保健福祉士をはっきり分けたがる人や精神保健福祉士をカッコに入れていることに反発する人もいるのでしょうけれども、別にどっちが上下とかそういう発想は私には一切ありません。社会福祉士国家試験にターゲットを絞っているものの、共通科目のっ解説は、精神保健福祉士の方にも役立つかなということと、「ソーシャルワーク」において、この両者の違いはないという発想以上でも以下でもありません。あしからず・・・

私がこの資格を取得したのはもうずいぶん昔のことです。
その後、何の因果か、教員面してこの資格取得のためのサポートもするようになってそこそこの年月が経ちました。
この10数年ぐらいでしょうか、社会人の志願者がずいぶんと増えている印象があります。

私は社会福祉現場(と言っていいか迷いますが、まぁボランティアも含め)には社会福祉士資格取得以前からいたものですが、昔はほんとに大した資格ではありませんでした。社会福祉現場には、社会福祉士なんて資格がなければできないことは何もないからです。
そのくせ大卒資格で、社会福祉系の学部を出てない社会人は、通信課程や一般養成課程等で改めて専門科目の単位を取らなければなりません。
このめんどくささやお金のかかりようから、私から見たらどう考えても不人気資格でした。
それが変わったのが10数年ぐらい前から、もうちょっと短くみても貧困対策さえも民間に委託されるようになる、そんな生活困窮者自立支援法が施行された2015年あたりからでしょうか。
この資格への社会からの期待というか、見方が明らかに変わった。教員としても現場のソーシャルワーカーとしてもそう感じます。

それに呼応し、社会福祉士という資格が人気になってきたその背景について、「なんとなく」説明しているサイトや情報誌はたくさん出てきています。
ただ、どの説明も、長年この現場にいて、さらに教員してもそこそこの年月伝えてきた、そんな私からすると物足りなさを感じてしまうのも事実です。

私は授業や学校説明会等では、この資格が国家資格である以上、法律の定義にまで遡ったうえで、時代背景ふくめて、社会福祉士の可能性について説明するのですが、このサイトでは、そんなニーズもないでしょうし、くどくなるだけなので、やめておきましょう。私のそんな回りくどい説明よりも、社会福祉士とは何かについて、的確に、かつ公的に説明してくれているものがあります。

「社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験」そのものです。

社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験は、単なる資格試験ではありません。
いや、単なる資格試験だという見方をすれば、社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験は資格試験以上でも以下でもないのです。
すると、国家試験に合格しても、そこで得た知識は何の応用も効かず、あっというまに忘れてしまい、「資格試験なんて現場には何の役にも立たないんだよ」と、その方なりに「正しく」叫ぶことでしょう。

ただ、そのような国家試験の見方からくるこの結末はとてももったいないと私は思います。
社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験ほど社会福祉士(精神保健福祉士)とは何か、ソーシャルワークとは何かを的確に説明しているものはないのです。

ただ、例えば社会福祉士国家試験であれば19科目で150問。そして五肢択一形式という、見る人から見ればかなりクレイジーかつトリッキーな説明に思えるかもしれません。
見方によるのです。
「重度」「障害者」などという社会的な名指しに影響されて、彼らをいかに制度に結びつけるか、なんて見方をしている限りは、彼らから何も学べません。
あなたがどう見るかによって、相手の見え方が異なるのと同様に、社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験をあなたがどう見るかによるのです。

社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験がソーシャルワークとは何かを「表現」していると確信しさえすれば。
その「表現」を論理にこだわって丁寧に丁寧に理解しようとしさえすれば。
社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験の背後にいる問題作成者が想いあるソーシャルワーク研究第一人者だと思えさえすれば。
社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験を、足切りしようとしているのではなく、ソーシャルワーカーを現場へ導いてくれていると思って見さえすれば。
社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験は、あなたに社会福祉士(精神保健福祉士)とは何なのかを、これ以上になくわかりやすく伝えてくれます。

ということで。
社会福祉士(精神保健福祉士)とは何かを知りたいあなたも、まずは第33回(精神保健福祉士であれば第22回)の過去問を問題1から解いてみませんか。

いやなに、このブログにたどり着いたあなたなら、社会福祉やソーシャルワークなるものに何らかの興味関心があって覗きに来たはずです。
であれば、動機づけとしては十分です。
社会福祉士(精神保健福祉士)になるために、それ以上の動機づけなどいりません。

それでは、社会福祉士(精神保健福祉士)国家試験にまなざしを向け、ソーシャルワークの世界について教えてもらうことにしましょう。

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